第18回 カンファレンス 講師・講演概要

講師紹介・講演概要 、順次更新していきます。
プログラムはコチラです。
※講演時間は変更することもございます。

講師紹介 講演概要
 

Michael Shikashio
マイケル シカシオ

Michael Shikashio

マイケル・シカシオCDBC(Certified Dog Behavior Consultant)はAggressiveDog.comの創始者であり、攻撃行動ケースで望まれる結果を得るための対処について世界中のプロに伝授しています。また彼はInternational Association of Animal Behavior Consultants (IAABC)の理事長を5期に渡って勤め、2020年にはAssociation of Professional Dog Trainers (APDT) Member of the Year(APDT年間最優秀メンバー賞)を受賞しました。

マイケルは、ニューヨーク・タイムズ紙、ニューヨーク・ポスト紙、フォックス・ニュース、ザ・リストTV、ボルティモア・サン紙、ウェブMD、ウーマンズ・ヘルス・マガジン誌、リアル・シンプル・マガジン誌、シリウスXMラジオ局、クロニクル・オブ・ザ・ドッグ、スティーブ・デイルのペットワールドを含む多数のメディアで専門家として意見を求められています。またマイケルはポッドキャスト“The Bitey End of the Dog” を主催しており、このポッドキャストでは犬の攻撃行動の分野で最も優秀な専門家たちと対談しています。

マイケルは14か国、200を超える都市で開催されたカンファレンス、大学やセミナーでキーノートスピーカー(基調講演者)として講演し、さらにAggression in Dogs Master Course(犬の攻撃行動マスターコース)と Annual Aggression in Dogs Conference(犬の攻撃行動年次カンファレンス)を開催し、犬の攻撃行動について様々な教育の機会を提供しています。

マイケルのHP:https://aggressivedog.com/

原文:マイケル・シカシオ
日本語訳:藤田則子

11月25日(土)10:00~11:50
犬の攻撃行動の理解と対処
Understanding and Working with Dog Aggression


攻撃行動を理解するための鍵は、シンプルに捉えることです。この講演では犬が攻撃行動を取る様々な理由、そしてマイケル自身が攻撃行動のケースで望む結果を得ている明解なコンセプトとテクニックに焦点を当ててお話しします。

攻撃行動の動機となる感情、さらに病気などの医学的問題による(攻撃行動の)起因となる事項など、犬の攻撃行動を深く掘り下げて解説し、犬と犬の保護者をどのように手助けできるのかを考えます。

日本語訳:藤田則子
カッコ内は訳注


11月25日(土)13:00~14:50

人に対する攻撃行動 ‐ ケーススタディ:変化の過程
Dog to Human Aggression Cases: Behavior Change in Action


攻撃行動のある犬のケーススタディを用いて、実際にどのように(行動に)望まれる変化が起きたのか、スタート時から最後までの過程を動画をお見せしながら紹介します。この講演では、全員の安全を守ること・状況管理・事態がどう進行しうるのかの予測を解説しつつ、犬の行動にポジティブな変化が起きるまでの過程をお話しします。実際のケースと動画をご覧頂くことで、受講者の皆さんはこのプロセス全体を明確に把握できるでしょう。

安全のために考慮すべき最初の事項から、正の強化戦略の具現化、さらにはクライアントの期待の管理についてもお話しします。さらに将来予想される事項や、犬の行動が変化する可能性についても言及します。この講演はペットの保護者の方や犬と関わる仕事の方にとって素晴らしいリソースとなるでしょう。

日本語訳:藤田則子
カッコ内は訳注


11月25日(土)15:00~16:50
同居犬間の攻撃行動
Intra-Household Dog to Dog Aggression


同居犬同士がケンカをする場合は一緒に住むことが困難なだけでなく、もっとも難しい攻撃行動ケースになります。この講演では実際のケースを用いて、同居犬間の攻撃行動に対する行動変化プランについてお話しします。

また、なぜ争いが起きるのか、同居犬間の攻撃行動における動機と背景の適切な査定についてお話しします。深刻さの度合と予後(今後の見通し)の評価、さらに特定のケースではどのような戦略がベストなのかを幅広くカバーしていきます。

日本語訳:藤田則子
カッコ内は訳注

 

フリッツ吉川 綾

ヤマザキ動物看護大学 准教授
獣医師、博士(獣医学)、獣医行動診療科認定医

酪農学園大学大学院にて博士号を取得後、一般臨床を経て、米国タフツ大学行動診療科にて研修。国内外で学びながら、パピークラス、動物の恐怖や不安に配慮した診療、犬猫の行動診療に従事。2020年獣医行動診療科認定医取得。2023年より現職。

11月24日(金)10:00~11:50
犬の攻撃行動に関する基礎知識


犬の攻撃行動は、飼い主との生活の質を大きく低下させる深刻な問題行動であり、獣医行動診療科を来院する原因として最も一般的なものです。

獣医療の中で問題行動は動機づけに基づいて診断されます。問題行動を診断する際は、問題行動を誘発する刺激、問題行動自体、問題行動の結果として起こること、また、問題行動の悪化に関わる因子について詳細を把握し、論理的に動機づけを予想していきます。治療においては、それぞれのケースに合わせた目標を設定し、環境改善、行動療法、薬物療法、などを組み合わせて行います。

この講演では、犬の攻撃行動に関する診断と治療の概要を説明します。特に、トレーナーの皆様から質問を受けることが多い身体的疾患との関連や、薬物療法の有効性については解説を加えます。また、効果の期待できる予防方法についても検討します。

 

奥田 順之

奥田 順之

獣医行動診療科認定医
NPO法人 人と動物の共生センター理事長
NPO法人 全国動物避難所協会理事長
ぎふ動物行動クリニック院長
鹿児島大学共同獣医学部 講師(動物行動学)
帝京科学大学 講師(ペット共生学)

犬猫の殺処分問題の解決を目的に、2012年NPO法人人と動物の共生センターを設立。飼育放棄の主な原因となっている、問題行動の予防・改善を目的に、犬のしつけ教室ONELife開業、2014年ぎふ動物行動クリニック開業。2017年に獣医行動診療科認定医取得。現在、同クリニックでは、年間150症例以上の新規相談が寄せられ、解決のサポートを行っている。著書に『犬の咬みグセ解決塾 (2018)』『犬の問題行動の教科書(2022)』『ペット産業CSR白書(2018)』。動物行動学の専門家として、ペット産業の適正化に取り組んでいる。

11月24日(金)13:00~14:50
犬の攻撃行動に対する治療の実際


犬の攻撃行動は、人との関係の中で発生しており、犬だけの要素で発生しているわけではありません。それ故に、家庭環境、生活環境、飼い主が抱く犬への認識などにより、治療の方法は多様であり、症例によって、ある手法が有効な場合もあれば、別の症例では、同じ手法有効ではないということも起こります。攻撃行動の治療の場面では、犬だけを見て判断するのではなく、攻撃の対象となっている家族の行動も合わせて評価して、治療法を選択しなければなりません。また、特定の治療法が絶対的な正解だと考えるのではなく、それぞれの症例の状況に応じた対応を考えるべきです。

今回の講演では、当院で診察した犬の攻撃行動の具体的な症例報告を交えながら、治療を進める上で私が抱いている苦悩と葛藤についてお話させていただきます。

 

福山 貴昭

ヤマザキ動物看護大学 准教授
博士(学術)/修士(危機管理学)/学士(文学)/短期大学士(動物看護学)
愛玩動物看護師
SFSPCA Hearing Dog Trainer修了
Pet Grooming Specialist

犬を専門とする両親の下で動物と共に育ったアドバンテージを活かし、「日本のペット業界に福祉的成熟をもたらすプロの育成」及び「専門性が求められる学術の世界で“ジェネラリスト”を目指す」という2つのミッションを胸に教育・研究に携わっています。TV『林修の今でしょ!講座』『坂上どうぶつ王国』等出演、著書では『明るい老犬生活』『トリマーのためのベーシックテクニック』等執筆するなどマルチな活動をしています。

11月24日(金)15:00~16:50
グルーマーが対峙している状況とトレーナーの役割&責任


グルーマーはイヌにとって不快な刺激を出現させる立ち位置で、意識清明なイヌを、テーブルやバスタブに止め、歯や爪の届くハイリスクエリアで数時間に渡り作業を実施する職業人です。実施するペットサロンにおいては、個人店や小規模店でない限りイヌに適切な行動を学習させるための”特別な時間”を確保することは運営的に困難な状況があります。さらに第一種動物取扱業の「保管」業であることから、グルーミングになれさせるためのトレーニング(のみ)は「訓練」の登録がない限り法的に困難な状況もあります。

このような状況下で、グルーミングに対して出現するイヌの攻撃行動への根幹的な予防・対応はドッグトレーナーに任せられることが理想的です。本講演ではグルーマーとドッグトレーナーの役割分担、責任分担を中心に講演させていただきます。

 

新谷 政人

愛玩動物看護師

埼玉県出身。
学校法人シモゾノ学園大宮国際動物専門学校を卒業後、都内の動物病院で6年勤務。
その後現在まで埼玉県くみ動物病院(一次診療および眼科の二次診療)に勤務をしながら専門医療&救急センターにて非常勤で勤務。
自らの職を通し仕事をもっと楽しく、社会にもっと必要とされ、夢をもっと届けられるように活動中。

11月26日(日)10:00~11:50
「犬の攻撃行動から学ぶ:動物病院での看護の奥深さ」


この講演では、一般的な動物病院(一次診療)と救急医療&専門医療の動物病院(二次診療)の施設で働く愛玩動物看護師の視点から、犬と飼い主の生活をサポートする重要性に焦点を当てます。医療施設に関わらず、私たちの共通の使命は犬たちの健康維持と病気の治療を通じて、犬と飼い主の生活を支えることです。

愛玩動物看護師として、私は日々看護の視点から犬たちと向き合っています。しかし、治療を行う過程で攻撃行動を示す犬が少なくない現実も直面しています。私自身も犬に噛まれた経験から、犬の攻撃行動に向き合う重要性を強く感じています。安全確保は私たちスタッフだけでなく、犬と飼い主にとっても不可欠な要素です。

治療を行う際には、犬たちの気持ちを考慮することが攻撃行動を予防する鍵となります。この講演を通じて、愛玩動物看護師の視点から、安全性と犬の心理への配慮の重要性を探ります。また、私はトレーニングや行動学に関しては無知であり、ドックトレーナーの専門知識が不可欠です。皆様からのプロの視点を学び、より良い犬と飼い主の関係を築く手助けができればと願っています。

 

渋谷 寛

弁護士

平成9年渋谷総合法律事務所創設

ペット法学会事務局長

ヤマザキ動物看護大学講師

環境省内動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会委員

著書「ペット訴訟ハンドブック」令和2年10月30日発行(日本加除出版株式会社)、「ペットのトラブル相談 Q&A 第2版」(共著)令和2年3月26日第2版発行(民事法研究会)他

11月24日(金)17:00~18:50
ドッグトレーナーとして知るべき法的知識入門


・法令を守ること

・犬は法律上の物(モノ)

・飼い主の責任

・トレーナーとしての登録義務

・具体的な裁判事例
1.令和3年2月9日東京地裁判決
2.昭和54年12月21日名古屋地裁判決
3.平成4年1月24日東京地裁判決
4.平成11年12月27日春日簡裁判決
5.昭和58年9月13日札幌高等裁判所判決(刑事事件)

11月26日(日)13:00~14:50 パネルディスカッション パネラー
「現場で起こる犬の攻撃行動を考える」~他業界との連携と今後の課題~


渡辺 和明

Grooming space simple オーナートリマー

ホリスティックケアーカウンセラー養成講座・グルーミング担当
アンガーマネジメントファシリテーター、コミュニケーションHSPカウンセラーグルーミングに携わって29年、ラポールグルーミングを提唱し、犬に負担のないグルーミングを論理的にトレーニング理論や技術を用いて実践。犬目線のグルーミングをすることにより、犬と戦わないグルーミング、犬と人お互いが楽に楽しくできるグルーミングを追及している。愛護センターでのボランティアトリミング 略してボラトリをSNSにて発信し続け、全国で犬に負担のないラポールグルーミングのセミナーをしつつ、殺処分ゼロへの啓蒙。2017年JBVP(日本臨床獣医学フォーラム)でトリマーとして初の講師を務める。トリミングサロンや動物病院での技術コンサルタントや、動物の専門学校での講演等も積極的におこなっています。雑誌・新聞・ラジオ等にも掲載紹介され、最近では嗚呼‼みんなのどうぶつ園にも出演し技術指導をしている
益田 拓

プリモ動物病院 相模原/外科・CTセンター 副院長 獣医師

日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種、iVEAT腹部超音波研修修了

日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒業後、埼玉県、神奈川県の動物病院で勤務。勤務医の傍ら、日本小動物医療センター付属がんセンター研修医として、腫瘍科を学ぶ。2021年よりプリモ動物病院 相模原/外科・CTセンター勤務(旧:相模原プリモ動物医療センター第二病院)、2023年より同動物病院の副院長に就任。腫瘍科、一般外科を担当。プリモ動物病院の考えである「近所のやさしい獣医さん」を目指して、日々診療に励んでいる。

所属学会:日本獣医がん学会

藤川 勇

the Beach Dog代表
NPO法人Human-Animal Welfare理事長
長崎リハビリテーション学院作業療法学科アニマル介在療法講師
長崎県動物愛護推進委員

 

愛媛県出身、ネブラスカ大学 アニマルサイエンス/アグリビジネス専修
2003〜2005年米国アイダホ州にてカウボーイとして畜産業に従事
2007年the Beach Dog開業
2016年IAHAIO(人と動物の相互作用国際協会)パリ大会出席
2018年からカンボジアにて年2回の学校建設と井戸掘りボランティア開始。同時に、カンボジアの野犬及び犬文化観察を実施
2019年IAHAIO(人と動物の相互作用国際協会)ニューヨーク大会出席ドイツ(ティアハイム)、イギリス(RSPCA、ホースセラピー)、フランス(精神科病棟におけるアニマル介在療法) 等30を超える国と地域を訪れ犬文化の視察・観察を行う現在は動物福祉に配慮した子犬のトレーニング、成犬のトレーニング、所謂『問題行動』の改善を通し人と犬の福祉の向上に取り組んでいる
また、人と動物の高度共生社会の実現を目標とし、シェルター、救急医療、同伴避難所の普及のほか、公共交通機関や飲食・宿泊業などのペットフレンドリー化などインフラ整備や受容性醸成に向けた活動も行っている

2017年から動物福祉への配慮をテーマとしたトリミングサロンの経営もスタート
爪切りやカットなどサロンワークに対し見せる攻撃行動の改善だけでなく、犬の自発的な被施術行動の強化を行っている

モットーは 犬は犬らしく 人は人らしく
犬らしい行動の発現、人らしい人生の体現、そして、人と犬との共生において本当の意味での「やさしい」取り組みの実現を目指している

奥田 順之

奥田 順之

獣医行動診療科認定医

NPO法人 人と動物の共生センター理事長
NPO法人 全国動物避難所協会理事長
ぎふ動物行動クリニック院長
鹿児島大学共同獣医学部 講師(動物行動学)
帝京科学大学 講師(ペット共生学)犬猫の殺処分問題の解決を目的に、2012年NPO法人人と動物の共生センターを設立。飼育放棄の主な原因となっている、問題行動の予防・改善を目的に、犬のしつけ教室ONELife開業、2014年ぎふ動物行動クリニック開業。2017年に獣医行動診療科認定医取得。現在、同クリニックでは、年間150症例以上の新規相談が寄せられ、解決のサポートを行っている。著書に『犬の咬みグセ解決塾 (2018)』『犬の問題行動の教科書(2022)』『ペット産業CSR白書(2018)』。動物行動学の専門家として、ペット産業の適正化に取り組んでいる。
新谷 政人

愛玩動物看護師

埼玉県出身。
学校法人シモゾノ学園大宮国際動物専門学校を卒業後、都内の動物病院で6年勤務。
その後現在まで埼玉県くみ動物病院(一次診療および眼科の二次診療)に勤務をしながら専門医療&救急センターにて非常勤で勤務。
自らの職を通し仕事をもっと楽しく、社会にもっと必要とされ、夢をもっと届けられるように活動中。

プログラムはコチラです。