近頃ではネットニュースなどで犬に関する研究が紹介され、飼い主の目に触れる機会が増えてきているように思う。これは近年、犬という「種」が注目されるようになり世界的に様々な研究分野から注目を浴びているからだ。特に、学習や心、それに伴う認知に関わる研究が進んだのは比較的最近で、ここ十数年で飛躍的に進歩しているといっても過言ではない。これらの研究では逸話的に信じられているものを否定するものや、逆に裏付けるものなど、どんどん更新されている。情報の新旧、正誤に関わらずこれらは比較的簡単に手に入れられ、正しく取捨選択ができずにある意味飼い主は混乱している。我々トレーナーは正しい情報を元にして指導にあたる必要があるだろう。また、同じ結果でも立場を変えてみると解釈や活かし方が変わってくることもある。本公演ではトレーナー目線での研究解釈を紹介する。