第8回 JAPDTカンファレンス 講演概要

問題行動
~行動の原理原則に基づいた
問題行動の分析と課題設定~

講師

山本央子

日時・会場

8月30日(金) 13:00~14:50  百周年記念ホール 8号館 7階

講演概要

問題とされる行動の起因を探るために行動を分析し、目標に向かうための課題を分析し、行動変容に向けて課題を設定していく。クライエントとの間で交わされる「問診」の回答を、問題解決の方程式に当てはめていくという、極めて単調な作業である。しかし最も困難で重要な部分は、行動を取り巻く刺激のアセスメントと変容である。
行動を変容すること事態は理論的には可能であるが、行動を取り巻く刺激、すなわち飼い主を含めペットの暮らす環境と行動の関係の再構築が困難とされるのは、行動を取り巻く刺激、生態学的アセスメントが適切に行われていないということだ。
講演では、臨床ケースを行動の原理原則の方程式に落し入れながら、行動の機能の解説である「学習理論」がどのように実践へと応用されて行くのかを説明し、核となる生態学的アセスメントのポイントを分析していく。