第7回 JAPDTカンファレンス 講演概要

解る、出来る、伝えるための学習理論

講師

山本央子

日時・会場

8月24日(金) 13:00~14:50  8502

講演概要

クライアントとの作業の中で、依頼内容を達成するための工程の構造を、理解して行うことは重要であるが、それ以上にその行程を言語化して説明出来る能力が、家庭犬インストラクターには不可欠である。 「セミナーで聞いたから」、「・・・・先生が言っていたから」では答えにならない。セミナーに通い、頭を抱えて本を読みふけって学んだ「学習理論/行動の原理」は、自分のやっている事の必然性を言語化し、伝える能力を培うためではないだろうか?  「座り、伏せ」を教える時も、「吠え、咬み」の問題に対応するときも、必要なことは「技法」ではなく、その行動の随伴性を理解して作業をすることである。行動の随伴性は、その個体を取り巻く刺激の変化の中で生きている。生きた随伴性に対応するためには、知識としての学習理論ではなく、「生きた理論」すなわち応用能力が問われる。学習理論の応用能力の必要性を踏まえて、「エンドユーザーの幸せにコミットする仕事」とは?「家庭犬育成における嫌悪刺激使用の排除の普及」を考察する。